下北沢の駅、南口の階段を下りたところ、ドトールの前に1組の男女がいる
舞台衣装を身に着け、チラシを手に立っている
岐阜で活動を続ける演劇集団「ヘソゴマ・ラリッパーズ」初?の東京公演!
『 ああ郡上?!』
“ 郡上八幡のリズムに合わせてお贈りする愛と感動の人間賛歌?!”
“ 抱腹絶倒!?天下分け目のミュージカル!?”
そんな彼らとチラシを見て見ぬ振りして、新しくなった駅前劇場のビルに向かって右手に進む
マックの角を左に曲がってしばらく歩くと、十字路に出る
ファーストキッチンを目印に左に曲がって、井の頭線の高架下をくぐり抜けると、左手に本多劇場が見える
そのハス向かい、十字路の角にその劇場
「劇」小劇場はある
入り口を入って左手に、二階へと上がる階段がある
そして階段を上がると、そこに、舞台がある
本番を今夜に控えたヘソゴマ・ラリッパーズの面々は、ある問題を抱えていた
劇中、そのプロローグで、主人公の男が教会から盗み出すはずの小道具
「銀の食器」がどこにも見当たらない
やがて、それぞれがそれぞれに抱いた思いが溢れ出し
世にも醜い犯人探しが始まった
疑いと憶測と
早とちりと濡れ衣と
愛と感動の人間賛歌

本公演はあの名作とは一切関係ない
パンを盗んで投獄された男は登場しないし
銀の燭台を与える神父も登場しない
絶望の果てに男の人生は変わらないし
歌ったり踊ったりもしない
散歩道楽が16作目にして新たなスタートを切る意欲作
「レミゼ」
この物語は、あなたの人生を変えない
 
『レミゼ』特別企画−デ・ジカメブル