『 散歩道楽のウエストサイドのストーリー 』
〜キャッツキャッツVSキャッツ 路地裏のレクイエム〜
 
 
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どちらが本物のキャッツか!!
・・・という訳で散歩キャッツ対雑種キャッツで対決する運びとなりました。
四月二十二日(土)世田谷 午後五時半 決戦の火蓋は切って落とされたのであった。
決戦場へゾクゾクと集まってくる野良猫たち。
皆、今にもとびかからんばかりの熱い闘志が世田谷の会議室に溢れている。
ニャー、ニャー、ニャー・・・
ゲーム三本勝負!先に二勝取ったが勝ち。それこそが真のキャッツだ。
「散歩キャッツ?
あいつら全員一っ掻きでおしまいデスヨ。」
と雑種キャッツの椎名くん。
「…戦いに負けるって…どういう意味ですか?
勝ったことしかないんで…」
と、散歩キャッツのキムユスくん。
いよいよゲームがはじまった。
第一戦目は………『B文字当てゲーム』
ルールを説明しよう!!
お互いのチームがB文字の言葉を考えて、先に当てたチームの勝ちというゲーム。
その際同じ文字が一つ入ってたら一点が入り、同じ文字で同じところなら二点となる。
この点数で予測しながらお題目を当てるというゲームだ。
例えば(まぐろ)というお題目で
→(トイレ)なら無得点。→(すきま)なら同じ「ま」が入ってるので一点!
→(こぐま)なら「ま」が入って「ぐ」が同じとこなので三点!!
→(まぐま)なら五点。
こんな要領で先に当てたほうが勝ちという、前頭葉と海馬を駆使した知的なゲームだっ。
お互いに当てられないようなB文字の言葉を真剣に考えるキャッツ達。
「ぱすたがいいんじゃない…」「……ぜんせ…。」「たらこ…?」

ようやく決まりスタートの合図とともに勢いよく飛び出すキャッツとキャッツ!

どちらのキャッツも必死に黒板に言葉を書き続ける。「一点!!」「0点!」
「ジライ」「四点。」「あー!!」「たらいっ」「二点」「にや−!」
「ゴジラ」「二点」「ぐらす!」「おさら」「よばい」「うぉお〜」「だらす」…「正解!」
にゃーお!!!!という雄叫びとともに雑種キャッツの勝利。
第一戦は雑種キャッツがこの知的なゲームを先制した!
うなだれる無知的な散歩キャッツ。

続いて第二戦目は…。
『山手線ゲーム』
ルールを説明しよう!!!よくあるゲームです。
お題目を先に一人一個書いてもらったのを、審判が適当に引いて出していきます。
それをお互いのキャッツが交互に言っていき、言えなかった人は失格!
最後まで残ったキャッツの勝利。
審判の植木学がお題を出していく。
国の名前!花の名前!世界の首都!県庁所在地!……
次々に答えきれず脱落していくキャッツ達。いや、野良猫ども。
バンドの名前。果物。山手線の駅名。
ここで脱落する散歩キャッツの大塚キャッツ。自分の名前が駅名なのにそれすら言えずに失格。
手塚治のまんが!おつまみの名前。
「からあげ!」「タマゴヤキ。」「なめろう!」「大根おろし」「おしんこ」……大根おろし?
と言ったのは雑種キャッツの森脇ゆっきー。
ここで審議。大根おろしは酒のつまみかどうか。ざわめくキャッツ。
猫数がだいぶ減っていた散歩キャッツは必死に否定して訴える。
が、審判の決断はなんと『俺は酒をのまないからわからない!』とのこと。
またもや騒ぎだすキャッツたち。ひどいブーイングの嵐。
もう手が付けられない。お手上げだ。
こりゃどうなるのかと思ったら、
「あたしゃ毎晩、酒のつまみは大根おろしだぜぇ・・・」
そんな言葉を口にしたのは、なんと散歩キャッツの演出、橋場ふみえだった。
とたんに散歩キャッツ内で隠しきれない動揺が渦巻いた。
相手チームに加勢するとは、一体どのような事態か。
橋場は煙草の煙をゆらりゆらりとくゆらせながらこう続けた。
「おまえら、ちぃっともわかっちゃいないねぇ・・・騒いだらおしまいさ」
静まり返るキャッツたち。
まるで、その時の橋場には勝利が見えているかのようであった。
こうして再び、審判のホイッスルで再開となった。
しかしあっと言う間に散歩キャッツは最後の一人、竹原千恵を残すのみとなった。
対する雑種キャッツは四〜五人いる。
橋場といえば・・・最後の一人になったというのに、余裕からなのか、うつらうつらしている。
最後のお題は「恐竜の名前」だった。
あとがない散歩キャッツ!どうする竹原キャッツ!!
竹原『キョウリュウの・・・あの・・・あれ・・・』やはりダメだったか。
竹原キャッツの検討むなしく。
こうして二戦目も雑種キャッツの勝ち。 
橋場はと言えば・・・
もうそこにはいなかった。
おい!

この時点で勝利が決まったかと思われたその時、
『あまりにも俺ら強すぎて、ちょっとつまらないから、最後のゲーム勝ったらさ、
3ポイント入って、逆転勝利有りってことにしねー?』
と言いだしたのは、雑種キャッツ演出、太田善也だった。
一気に盛り上がる路地裏。
そんな訳で、最後の戦い、バレーボールへと進むことに。
散歩チームは急いで橋場を探しにいった。

ルールを説明しよう!!
これはごくごく普通のどこにでもあるバレーボールである。
10点先取の三回勝負、先に2ポイントとったほうが勝ちとなる。
ハシャギ回る猫たち。
雑種キャッツのまっちゃんは、興奮しすぎてさっきから柱でツメをとぎっぱなしで手は血だらけだ。
実はまっちゃん、ケガをして膝にはサポーターを巻いている。
散歩チームに得点が入るたびに「こいつ!こいつめっ!」と膝を叩く。
「芝居には負けてもこの勝負には負けないゼ」が、口癖だ。
一戦目はあっという間に雑種キャッツの圧勝。
二戦目は、なんとか散歩が勝利し食らいつく。
これで本当に最後の勝負になる。
真のキャッツが決まる・・・決戦ももう終わる・・・しかし、皆感じていた・・・
なぜ戦っているのだろう。なんのためだ?
戦いながらも、気持ちはウキウキしている。お互いにたのしんでいる。
てか、芝居の稽古をしたらどうなのか?
皆、そんなことを考えていた。
そして知らず知らずに皆の目からきらきらひかるものが流れていた。
『チームワーク』 みんなの心が一つになった瞬間だった。
戦争はいらない、戦わなくても愛し合うことができるのさ。
君たちはもう、野良猫じゃぁない、シャム猫だ。
ラストは散歩キャッツが取り、逆転勝利となった。

雑種キャッツ、散歩キャッツ皆で堅く握手をかわし、抱き合って喜び、ユニフォームを交換。
こうしてチームワークを手に入れたシャム猫たちは、それぞれの稽古場へと旅立った。

なんじゃこりゃ。                  (文と写真/散歩道楽アクティ部)

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